大学付属を選ぶか、中高一貫を選ぶか3
それでは、二つ目です。私が当時考えた理由はどちらかというとこちらのほうが大きかったように思いますが、それは、大学付属にいくと、将来の道が狭まると考えたのです。
どういうことかというと、たかが中学三年生の将来の夢なんてどうにだって変化し得るわけで、例えばもし慶應に進学して、高校時代に医学部に進学したいと考えた場合(当時はこの医学部という可能性が頭に引っかかっていました)、よっっぽど優秀でない限り、慶應の医学部に進学することは不可能なわけです。かといって外部受験をしようにも周りがひたすらに遊びまわっている中で受験勉強をするのもこれまた私には耐えられないと考えました。
実際、慶應の高校での授業も、受験向け指導ではないので、時間と金を無駄にすることになります。それから、これは大学に入って、慶應に外部入学した友人から聞いた話なのですが、やはり東大や各種医学部の滑り止めとしていく人が多い慶應の中では内部進学組は決して優秀とは言えないようです。
いくら高校時代に内部で一生懸命勉強しても、命削って受験を乗り越えてきた猛者たちの前では到底かなわないようです。
3つめの理由としては、就活が引っかかっていました。どうも調べていくと、企業の採用担当者の中には大学付属高校の内部進学について快く思っていない方が多くいるようで、本当かどうか定かではありませんが、就活で不利になるというような噂を耳にしたのです。いずれ立ち向かうことになる就活のときに、最初から少なからず後方からのスタートでは、なんだか腑に落ちませんよね。
以上、私は、圧倒的マイノリティに属することへの将来不安、将来的なポテンシャルを狭窄してしまう可能性があること、就活での少なくないハンディキャップを持つことへの懸念という3点から、大学付属に進学せず大学受験をする、という道を選びました。
3回に渡る、大学付属を選ぶか、中高一貫を選ぶかシリーズでした。
腑に落ちない点、疑問点等ございましたら、コメント欄までよろしくお願いします。