高校から中高一貫校に入った 東大生のブログ

高校から首都圏某中高一貫校に入学し、部活に励みながら現役で東大に入学した過程を紹介していきます。

公立中学校という選択肢1

中学受験で私立中学に進学するか公立中学に進学するか悩まれている方、大勢いると思います。今回は、その中でも公立中学校に進学するという選択肢について、説明していきます。

公立中学校と一口いっても、内容は様々です。東京23区内の場合、以下の3つの選択肢があります。

区立中学校:住んでいる住所によって決まっている一般的な区立の中学校。

都立中学校:都立高校に下に中高一貫6年間教育を取り入れるためにできた都立の中学校。中学から高校への内部進学時には、入試はありません。しかし、高校への外部進学には、高校入試を経て、高校1年生から入学することは可能です。

中等教育学校(都立・区立):これまでの中学・高校の課程をまとめた6年制の新しいタイプの学校。一般的に、中学1年生に相当する学年でのみ入学できます。1年生に始まり、高校3年生相当の6年生で修了します。

今回は上の①の一般的な区立中学校について説明します。(中学受験をしない子供の大多数が進学するタイプの中学校)

私は中学1年冬時の転勤によって、2つの公立中学校に在籍しました。一方は市内でも有数の優秀な中学校で、もう一方は区内でも有数のおバカ中学校でした。

公立中学校には2つのタイプの生徒が入学してきます。中学受験を経験した生徒と経験してこなかった生徒です。当然、中学校入学時から中学受験経験組は優秀で、優秀ゆえに先生からも信頼され、生徒会長など重要な役職に就くのも中学受験経験組でした。

当然ですが、中学受験経験組のなかでも、中学入学後も塾に通って真面目に勉強した人たちは好成績を収め続け、一方で学内の授業やテストの余裕っぷりに甘えて、学業をおろそかにした生徒は当然成績が落ちていき、高校受験時には、一生懸命頑張った中学受験非経験組に負けてしまいます。

公立中学校では中学受験経験組は圧倒的に優秀なので、常に学内順位1位をとり続けますが、それに甘えてはいけないということです。将来を見据えて、高校で優秀な進学校に進学しようと思ったら、遅くとも中学2年夏までには塾に通う必要があります。

優秀な公立中学校では、そうした志の高い生徒も多く、刺激されて、勉強するものですが、おバカ中学校では、そうはいきません。当然悪い遊びに誘ってくる仲間もいます。

中学受験経験組で中学校でも頑張った人>>>>>>>>中学受験非経験組中学受験経験組のなかでも中学校で頑張らなかったひと

しかし、私はそうしたおバカな公立中学校にぜひ通ってみて、いろいろな家庭環境の友達と遊ぶことで、人間的に成長してほしいとおもうのです。中学生は、補導されたり逮捕されなければ、目いっぱい悪い遊びをしてみるべきだと思います。そうしたほうが、世の中の仕組み、社会構造を理解するのに手っ取り早いですし、何よりも物事を俯瞰的にとらえる広い視野というものを手に入れることができるようになります。私立中学校では、最悪退学も待ち構えているため、大幅にハメを外すことができなく、型にはまった、おとなしくて面白くない人間になってしまします。高校に進学した時に私が第一に感じたのはそれでした。彼ら中高一貫生は、幼稚だし、我々が中学1年生で経験するようなことをまだ知らない、ということがたくさんあります。前章で紹介した、ライターをつけられない高校2年生もその一つでしょう。(中高一貫の実情)

また、中学校で思う存分悪い遊びをするメリットはほかにもあります。中学生のうちに、そうしたいろいろな経験を積んでおかないで大人になって、悪い遊びに興味を持って、落ちぶれていく人が大勢いるということです。オウム真理教の幹部は皆東大をはじめとする一流校出身者だったことは有名ですが、彼らの多くは中高一貫出身者だったことはあまり知られていません。中学生のうちに悪いことをする経験を積まないことで、大人になってその欲を間違った方向に注いでしまったいい例でしょう。

今回は長くなってしまったので、ここまで。

次回は私が親だったら、どうするか。結局どこに進学すればいいのかを解説していきます。

また、ここでは、居住地によって決まる公立の中学校について説明しましたが、最近は生徒・保護者による学校自由選択制をとる公立中学校も多いようです。

そのあたりについても説明していきます。興味を持たれたら、ぜひ次も読んでみてください

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