高校から中高一貫校に入った 東大生のブログ

高校から首都圏某中高一貫校に入学し、部活に励みながら現役で東大に入学した過程を紹介していきます。

大学付属を選ぶか、中高一貫を選ぶか2

さて、ほかの高校、大学のことについてあれこれ言っても仕方がないので、自分の場合について述べていきます。まず、私は、高校受験で、慶應に行くか、私立中高一貫に行くか迷った挙句、最終的に慶應を選ばなかったわけですが、その理由はこうです。

まず、1つめとして、大学付属に入った場合、たしかに大学受験をすることをしないで済むため、余計な受験勉強に時間を割く必要がなくなり、その分自分の趣味ややりたいことに没頭することができます。現に私の友人でも高校から慶應に入り、高校時代に、シリコンバレーで起業し、いまやベンチャーのCEOをやっている輩もいますし、そうとまでいかなくとも例えば、集中してバイトして、世界中を旅行した、という人もいます。これはこれで魅力的なのですが、私から見て彼らには決定的に欠けている部分があると思うのです。それは、もちろん受験知識もそうですが、本来大学受験で培うはずの忍耐力が足りないと思うのです。高校受験までは、私の考えとして、親の影響というのが大きく影響すると思うのです。親に怒られたから勉強する、親が勧めてくるからこの学校を受ける...といった具合に。彼らは、親から独立して自分の頭で考え、この学部に行こう、と決め、大学選びをして、そのために必要な勉強をするという過程をすっぽかして大学生になっているため、まず、話していても往々にして稚拙さが感じられます。(シリコンバレー男は置いといて..)

こうしたことを考えてみると、逆に、高校生にもなって親の言うことばかりを気にするような人なのであれば、いっそ大学附属に進学したほうがのびのびできるでしょう。一方で、自分で考えるたくましい子供になってほしいと思うのであれば、ぜひとも子供に自分で考えさせ、将来のことを真摯に考えさせ、大学受験をさせるような道を選ばせるべきだと思います。親の立場からしたら、大学受験のない付属校に進学させたほうが、子供に受験の苦労をさせずに済む、と考えるかもしれませんが、よく考えてください。いまや大学全入時代のなかで全国の何割の大学が付属校を持っていて、実際にエスカレーター式に進学していると思いますか。そんなの日本人のほとんどが大学を出ている中でほんの一握りです。わが子をその一握りに入れる、という賭けにでますか。日本人の中で圧倒的マイノリティに所属するということがいかに恐ろしいことか、そのリスクを考えたことがありますか。私ならば絶対に大学受験をさせて、圧倒的マジョリティから人生をスタートさせてあげたい、と思います。

この意見に関しては賛否両論あると思います。ぜひ皆さんのご意見をコメント欄でお聞かせください。

 

今回は長くなってしまったのでこのへんで。2つ目の理由が当時の私にとって決定的でした。

つづく...