高校から中高一貫校に入った 東大生のブログ

高校から首都圏某中高一貫校に入学し、部活に励みながら現役で東大に入学した過程を紹介していきます。

中学受験高校受験大学受験の難易度 2

それでは、それぞれのどういうひとに向いているのかどんなリスクが考えられるのかについてみていきましょう。
 
まず中学受験は、

  • 受験戦争がオーバーヒートしてる感がある
  • その結果、入試問題と小学校で習う内容とに極端な隔たりがある
  • また、その入試問題も発想力が求められることが多く、対策が困難
  • 遊び盛りの小学生に受験勉強は酷
  • 落ち着いて座って勉強するという習慣を身に着けるところから始まることもしばしば
  • 年齢的に物事を論理的にとらえることが難しい場合が多い

以上の6点から、中学受験は高校受験、大学受験に比べて圧倒的に難易度が高いです。

東大生に灘中学の入試問題を解かせても、合格水準に達するのはごくごく一部のみです。

一方で、他の小学生よりもずばぬけて発想力が豊かだったり、記憶力が良い場合には挑戦する価値はあると思います。よく夏のニュースなんかで、塾の夏季合宿の様子が報道されているのを見ると思います。小学校高学年という貴重な遊び盛りの時期に机にかじりつかせて勉強させるのは個人的に酷な話だと思いますし、仮に中学受験でいい中学校に入学できたとしても、その中で落ちこぼれる人は大勢います。それと、子供の将来の幅広い可能性を狭めてしまうことがあることにも注意してください。中学受験で頑張っていい中学校に入学すると、エリートサラリーマン路線や医学部路線などしか見えなくなってしまうことがあります。気づいたらいい中学校に入っていたせいで、美容師さんだったり、すし職人だったり、小学生の夢見がちな将来像をぶちこわしてしまうことがあります。本当にそのあたりは慎重に吟味して、判断すべきでしょう。

次に、大学受験のメリットデメリットとしては、

  • 受験者数が圧倒的に多く、それゆえに予備校や参考書も厳選されいいものが多い。
  • 独学でも十分に対応できる
  • 年齢的に将来像も固まり、自分のやりたいことを中心に学校選びをすることができる
  • 最悪の場合、浪人することができる
  • 一方で、科目が多く、範囲も広い
  • 受験戦争が過熱している感もある
  • ひとそれぞれやる受験内容がちがうため、情報共有が難しい
  • 学部を決めてから受験することが多く、将来の可能性を一気に狭めかねない
などが挙げられます。

大学受験をする16~18歳という年齢的にも、激しい受験戦争に耐えうる精神力も備わっていることが多く、中学受験よりは、楽に乗り越えることができると思います。

最後に、高校受験です。

  • 出題範囲が狭いうえ、学校で習った内容しか出ないため、対策が容易
  • 暗記量が圧倒的に少ない
  • 中学受験のように発想力重視ではないため、努力次第で成績はあがりやすい
  • 独学で対応することも不可能ではない
  • 受験にかかる費用は一番少ないと言われている
  • 中学受験よりも英語の分だけ教科が多い
  • 高校受験後に大学受験まで3年しかないため、中高一貫生よりは勉強時間が少ない

などが挙げられます。

脳の発育曲線的にも、この時期にふさわしいだけの勉強量しか課されないため、はっきり言ってだいぶコスパいいです。