高校から中高一貫校に入った 東大生のブログ

高校から首都圏某中高一貫校に入学し、部活に励みながら現役で東大に入学した過程を紹介していきます。

中高一貫の実情1

中高一貫校って実際どうなの、という疑問不安を抱かれている方多いと思います。今回は中高一貫の実態や実情について触れていきます。

私がいた某中高一貫高校では、中学からの内部進学が7クラス(1クラス30~40人程度)、高校からの外部進学が2クラス(同程度の規模)の計9クラスで編成されていました。高校1年次は内部進学クラスと外部進学クラスは別々に授業を受け、2年生からは文理に分かれて内部外部ごちゃまぜのクラスになる、というシステムでした。

内部進学組は中高一貫カリキュラムで中学三年間の授業を受けるため、進度が顕著な数学では中学三年終了段階ですでに高校一年の内容まで終わらせている状況でした。

数学は内部進学生はその後高2が終わるまでに高校内容をすべて終わらせ、高3からはすべて演習や復習の授業でした。

我々外部進学生は高校3年の夏までになんとか高校内容を網羅し、残り半年で演習を重ねました。

実際に経験した者として、内部進学と外部進学にはそれぞれ長所短所が散見されました。

内部進学は、中だるみしている中学生の段階から高校の内容を学習していくため、意識高く勉強し続けた人は好成績を収める一方で、まだ高校3年間残っているからと堕落した生活をおくっていた人はひどい目に合っていました。それでも高校に入ってからもハイスピードの授業が続けられてしまうため、堕落してしまった人は、中だるみの時期に落ちこぼれた分の取り返しが利かず、結局浪人する羽目になっていました。(もちろん前者の意識の高い集団は高校に上がっても好成績を収めます)

一方で外部進学は高校3年の夏までに課程を終えるため、中だるみも少なく、ハイスピードと言いつつも意外と授業について言っている人の割合も多かったように思います。外部進学者が少なく、ほとんどが少人数授業で展開していたのも大きく影響したと思います。

欠点としては、なぜかやたらと外部進学の人数が少ないところからもわかるように、我が高校では、外部進学生をあまり重要視していない風潮があり、外部進学生は4か年計画(高校三年間と浪人1年間)と言われることもしばしばでした。そのためか、外部進学生向けの授業は指導の上手い教員が就くことが少なく、理不尽な思いをしました。しかし、その分少人数で、かなり個人個人に合わせた臨機応変な授業ができていて、私にとってはかなり魅力的でした。

したがって高3時の成績はこんな感じになります

内部進学 最上位層 > 外部進学 >>>> 内部進学 堕落層

以上の長所短所を考えてきて、私は中学生から中高一貫校に入るのに向いているのは、中だるみの少ない、真面目で実直に6年間勉強する生徒で、高校から中高一貫校に入るのに向いているのは、中だるみは人間だから多少はするかもしれないけれど3年間しっかりと学習を続けられる生徒なのだと思います。中学から入るほうが条件がシビアなのがわかると思います。

私は中高一貫校に中学から入るのをおすすめしません。

長くなってしまいそうなので、どうして私が中高一貫校に中学から入ることをおすすめしないかは、次回~